俵屋宿泊

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連休を利用して、以前から計画していた京都旅行へ。一番の目的は、憧れの俵屋旅館に泊まること。

俵屋は創業1704年。日本で現存する最古の旅館。柊屋、炭屋とともに日本旅館の最高峰、御三家と言われる。

 

俵屋を一言で表すなら「心地よいおもてなし」。旅館として当たり前のことだと思うけれども、これ以外にシンプルに俵屋を表現する言葉が思いつかない。気持ちのいい出迎え、美味しい食事、きれいなお風呂、肌触りの良い寝具。(個人的には、キンキンに冷えたお冷が印象的だった。)基本的な部分がどれをとっても圧倒的に質が高い。奇抜なサービスは無い。おもてなしを極限まで洗練した姿というべきか。

 

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建物としても興味深かった。数寄屋の風格漂う造りで、スケッチをするのが楽しかった。TVが壁内に収納されるつくりになっていたり、照明スイッチが足元にあったり、非常口灯にすだれがかけてあったりと、細かい配慮が面白い。

それから、これは泊まったことがある人なら必ず共感してもらえると思うけれども、窓ガラスの透明度が異常に高い。多分宿泊客の半分くらいは窓があると気付かず頭をゴンとぶつけた経験があるのではないだろうか。(誇張ではなく。)

このガラスの磨きの徹底具合にも見られるように、俵屋内の清掃の行き届きは目を見張るものがある。そこに俵屋の方々の思いを感じ取ることが出来る。

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基本を徹底し、それを極限まで高める。おもてなしの神髄を見ることができたと思う。