島根県芸術文化センター ”グラントワ”②
芸術劇場大ホールホワイエ。写真右手に浮かぶ杉板型枠打ち放しコンクリートの量塊感が凄まじい。中庭から入り込む光が神々しく感じる。
『光にも風土性がある。最終的にそれを加味しなければ、
数値なんて何の役にも立たない。』 内藤廣
コンクリートのマッスの荒々しさと、手すりの繊細なディテールの対比がおもしろい。
偶然通り掛かった職員の方が声を掛けてくださり、ホールの中を見せてもらえることになった。巨大な切子細工を思わせる壁面の凹凸は、内部の表面積を増やして残響時間を調整する役割をもつという。
『デザインというのは技術を翻訳すること。そこで使われている技術のエッセンスを
分かりやすく翻訳すること。』 内藤廣
ホールは講演やコンサート等で頻繁に利用されているという。(今月はGLAYのシークレットライブが開催されるそうだ。)それでも職員の方は、大きなイベントは大体広島にとられてしまう..と嘆いておられた。